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子供の頃のヒーロー

子供の頃に野球を始め、憧れていた選手はドジャースなどで活躍された野茂英雄投手とイチロー選手です。野茂選手、イチロー選手は野球界でも野球以外でも超有名で遠い遠い存在です。イチロー選手を特集した恐らく10年以上前のNHKのプロフェッショナル 仕事の流儀という番組は録画し、パソコンに入れて恐らく30回以上は観ました。テレビでしか観ることの出来ないイチロー選手の生き方ですが、子供に戻ったような気持ちで、「かっこいいなー」と観ていました。

 

イチローさんと初めてお会いしたのは2007年にサンフランシスコで行われたオールスター戦でした。私がマイナーリーグのAAAチームにいたときに、アメリカンリーグのブルペンキャッチャーをやらないかという話が回ってきてその機会を得ました。ロッカールームでイチローさんのロッカーが私のロッカーの向かい側だったので、自己紹介させて頂き、ほんの少しだけ話をさせて頂いたのが初めでした。

 

キャンプ中や、交流戦でマリナーズやヤンキーズと対戦した時はイチローさんに挨拶をさせて頂いたり、マーリンズ時代にメジャー3000本安打を達成した次の日には図々しく一緒に写真を撮って頂いたりしました。何度も試合前の練習で挨拶させて頂いたことはありましたが、長く話をしたことはありませんでした。

 

今回シアトルでの2連戦の2試合目の試合前にイチローさんが通訳の方とキャッチボールを終えて話をされているのを見つけて挨拶しにいきました。挨拶をすると、「何だその変なマッチョみたいな走り方は!」「ハハハハハ!」と笑いながら話しかけてくれました。人に馬鹿にされるのは気持ちの良いものだとは思ったことはありませんでしたが、初めて馬鹿にされて嬉しいと思いました!「やったー、あのイチローさんに馬鹿にしてもらった!」子供の頃に戻ったようなワクワク感がありました。そして少し会話をさせて頂いて別れる時には、「わざわざ話に来てくれてありがとうね!」と言ってくれました。さすが子供の頃からのスーパーヒーローです。夢のようなひと時でした。

 

私はイチローさんのようなヒーローにはなれませんが、ああやって声をかけて頂いて私が大喜びしたように、自分にも声をかけてその人のやる気を出してあげられるのだと感じたひと時でした。これからもイチロー選手を応援していきたいと思います。

 

 

 

 

カリフォルニア州サンディエゴより

 

 

植松泰良

 

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