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アメリカの試合前の練習

アリゾナ遠征でナショナルリーグ西地区1位を走っているダイヤモンドバックスとの3連戦を終えてコロラドに移動してきました。5.5ゲーム差ありましたが、3連勝したことにより2.5ゲーム差まで詰めました。ドジャースと同率の2位までつけました。今日からのロッキーズとの3連戦も気を抜けません。

 

さて、気を抜けない今日からのコロラドでの3連戦ですが、試合前の練習はどんな感じなのか、野球をやったことのある人なら少しは気になるところだと思います。ただ今17連戦の真っ只中。選手の疲れはかなり溜まっているところだと思います。特にコロラドは標高が高く、酸素が薄いので、選手たちの身体にはいつも以上に負担がかかります。

 

日本では考えられないかもしれませんが、メジャーでは試合前にフィールド上で練習しない日だってあります。3連戦をするとだいたい最後の日はデーゲームなのですが、デーゲームの日はフィールド上の練習はありません。打者はケージ内で個人的にバッティング練習をする選手もいれば、全く練習なしで試合に入っていく選手だっています。そこは個人に任されているわけです。ピッチャーも同じで、個人的にフィールドに出てキャッチボールをする選手もいれば、投げない選手もいます。今回のコロラドでの3連戦は全てナイトゲームですが、今日1日目のバッティング練習は選択制ということで、打ちたい選手だけがフィールド上でバッティング練習を行います。明日の2日目は練習自体ありません。3日目のナイトゲームの後にサンフランシスコに戻り、それぞれが寝床につくのは午前3時くらいだと予定されているので、2日目に出来るだけ身体を休めようという考えだと思います。

 

どれだけ疲れた身体をリカバリーさせられるかという方法をスポーツ科学の視点で考えてスケジュールが立てられています。練習をやらなければならないという日本の考えとは全く違った考えのメジャーリーグです。休むことにも慣れている選手たちはそれが自分の力をより良く発揮できるやり方なのです。

 

自分自身、学生の時は毎日練習をしないと、休んだ次の日は投げ方まで忘れてしまった感触を覚えました。休むことに全く慣れていない証拠だと思います。身体を休め、頭もリフレッシュさせる大切さをアメリカに来て学びました。毎日練習をしなければ試合で力が出せないという考えを無くしていきたいところです。

 

 

 

コロラド州デンバーより

 

 

植松泰良

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