シーズンももう少し

早いもので今シーズンもすでに138試合を消化しました。本当に山あり谷ありの今シーズンですが、今日の試合を合わせて残り24試合、プレーオフの可能性があるとすればワイルドカードの最後の残り一枠ですが、６.５ゲーム差とかなり大きな差をつけられている状態です。プレーオフに進出するチームの成績は例年だと８８勝がラインだと思うので、残り24試合で20勝すれば可能性は出てきますが、それ以下だとだいぶ厳しくなってくると思います。調子が良い時は本当に波に乗って上り調子になった時も何度かありました。ワイルドカード最後の枠にいるアトランタブレーブスと１.５ゲーム差まで詰め寄り、ちょうどホームでの直接対決のチャンスだったのですが、そこで負けが続き、また調子は下り坂に。また連勝が続いたこともありましたが、最近は格下チームに連敗するなど、かなり厳しい状況になってしまいました。

まだ可能性がなくなってしまったわけではないので誰一人として諦めている者はいませんが、もしプレーオフ進出を逃してしまうことになったとしても、来年につながる良い形でのシーズンの締めくくりをしなければなりません。選手たちは個人的な成績もそうですし、コーチングスタッフも生活がかかっています。来年のことを心配するというよりは、残りの試合の準備に一生懸命力を注いでとにかく今を生き抜かなければなりません。これが野球の世界ですし、それだからこそここで勝つことが何よりも大きなことなのです。

個人的には今日も昨日も１ヶ月前も何も変わらずとにかく一生懸命準備をして、小さいこと一つ一つにも全力を注いでこなしていくだけです。よく周りから「来年は仕事大丈夫？」と聞かれたりしますが、正直その答えはわかりません。昨オフシーズンに2年契約をもらっていますが、その2年目が100%あるとは限りませんし、何が起こるかは自分には何もわかりません。しかし物事はなるようになっていくと思いますし、そこを全く心配していません。なぜならこればっかりは私には何もコントロールが効かないからです。自分のコントロールが効かないことを心配していても時間の無駄ですし、それならその時間を自分ができることを一生懸命集中してやっていくことしか出来ません。100%の努力の結果が悪い方向に進んだとしても後悔は残りません。なので残りのシーズンもひたすら前を向き常に全力を注いでいこうと思います。

サンフランシスコより

植松泰良