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正しい技術を身につける大切さ

中学校に上がったばかりのアメリカ人の子供に毎週一度キャッチャーの個人レッスンを行っていますが、彼のキャッチャーとしての技術の毎回の向上には本当に驚かされます。いつもお父さんと2人で来るのですが、私が到着する前からしっかりとウォームアップをしていたり、お父さんと練習していたり、家に帰れば次のレッスンまでに習ったことをしっかりと練習して習得してきます。私は自分で言うのも難ですが、しっかりと勉強し、キャッチャーの正しい技術を基本からしっかり教えています。今までたくさんの子供達にキャッチャーのレッスンや野球教室を日本、アメリカ両国で行ってきましたが、こんなに野球の盛んな両国でも、しっかりと正しい技術を習っている子供達の少なさに驚いています。基本中の基本を教わらずに、応用技術を初めから教わり、間違った技術を身につけ、それを次の世代の子供達に教えるという悪循環が起こっているのは確かです。本当に正しい、基本技術の習得はどんなスポーツでも、何を行うにも大切なのは明らかです。日本の野球をやって育ってきたので、個人レッスンという概念は全くありませんでしたし、その大切さも全く知りませんでした。結論から言えば、どんなスポーツにも個人レッスンは絶対に必要だと思います。学生野球ではチームには監督とコーチ数名しかおらず、ほとんど個人的には教えてもらえず、先輩の技術を見たりして学ぶのが当たり前だと思っていましたが、そんな効率の悪い学び方はありません。プロゴルファーが個人コーチをつけて毎日練習をしているのになぜ野球にはそういう概念がないのか。お金はかかりますが、技術の習得には正しい知識を持った人間から教わる以外ありません。

 

前にも書きましたが、正しいバッティングの技術、知識が全くない状態で現役を終えました。しっかりとした正しい知識を持ち、毎日勉強も欠かさない人から個人的にバッティングを教わり、35歳を過ぎてからバッティングが良くなってきました。現役中バッティングが悪かったのはもちろん自分自身の才能の無さが原因ですが、正しい知識、技術を身につければこんなに才能のない自分でも遠くにボールが飛ばせるのだということがわかり、持つべきものは正しい知識を持つコーチだなと日々実感しています。私がバッティング指導をしてもらったのは、前にも紹介しましたが、千葉県八千代市で「オンデックサークル」というバッティング、トレーニングスタジオを経営する田久保賢植君です。バッティングの正しい動きを一から理解し、それをわかりやすく簡単に生徒に伝え、それを身につけさせる技術を彼は持っています。YouTubeなどでもプロ野球選手や元選手たちがバッティング指導をしている様子を多々見かけますが、その誰よりもしっかりと勉強を続け、正しい技術を選手に身につけさせられる田久保君は本当のプロだと思います。ここまで自信を持って言えます。もし私が子供に戻れるのなら、絶対に田久保君にレッスンを受けます。車で2、3時間かかったとしても、必ず毎週通うでしょう。教わらなければもったいない。プロ野球選手になりたかったら一度彼のレッスンがどんなものか知って損は全くないでしょう。

 

正しい技術の習得以外にそのスポーツでの技術向上はあり得ません。間違った技術を身につけた状態では自分の本当にもった才能を100%発揮することはできません。体の細い女子プロゴルファーが250ヤード以上のドライバーショットを打てるのは、正しい技術によって、持っている力を100%効率よく使えるフォームが身に付いているからです。正しい技術は絶対に必要です。

 

 

 

サンフランシスコより

 

 

植松泰良

 

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