2試合だけの遠征
メジャーリーグのスケジュールは過酷だとよく言われますが、一番大変なのは生活リズムが一定しないことなのではないかと思います。普段はナイトゲーム中心のスケジュールですが、3連戦であれば最初の2日はナイトゲームで、最後の試合はアウェーのチームの移動があるため、デーゲームが行われることが多くあります。2試合目のナイトゲームを終えて、試合後ホテルや自宅に戻り、次の日のデーゲームに向けて出来るだけ体を休めるために早めに就寝しようとしますが、デーゲームの日は朝が早いので中々疲れが取れないまままた出勤となります。これに時差が加わればもっとキツくなります。選手たちはもちろん試合中アドレナリンによって興奮状態にあるため、試合後にすぐに寝ようとしてもなかなか寝付けないと良く聞きます。アメリカ西海岸にあるサンフランシスコジャイアンツは東海岸の遠征に行くと時差ボケを直すのが本当に大変です。メジャーリーグの選手として活躍し続けるのは本当に凄いことなのだとつくづく思います。野球の技術だけでなく、体力、気力、強いメンタルを持ち合わせていないと6ヶ月のシーズンを何年も戦うことは不可能でしょう。彼らは本当にすごい人間なのだと思います。
今回はたった2試合だけの遠征です。オフの日に移動して、ロサンゼルス・エンジェルスとの2連戦のために同じカリフォルニア州のアナハイムに来ております。シーズン中は大体3連戦、又は4連戦がほとんどですが、アメリカンリーグのチームとの交流戦の場合はこの2試合のシリーズになっていることが毎年何度かあります。同じカリフォルニア州の遠征なので時差もなく、移動も飛行機でたった1時間なので良かったですが、もしこれが東海岸のチームだとしたら少しゾッとします。今日は1試合目のナイトゲームを終えて先ほどホテルに帰ってきて、明日は2戦目のデーゲームとなっています。今日はチームが勝ってくれたので良いですが、負けたあとのデーゲームは精神的にもとてもキツくなります。明日の試合を終えてサンフランシスコに帰り次の日からのオークランドアスレチックスとの4連戦を終えたらまた遠征というスケジュールになっています。なかなか移動の多い今月ですが、今の調子を保ちつつ勝ち続けて欲しいです。
明日のデーゲームも気合い入れて頑張ってきます。
カリフォルニア州アナハイムより
植松泰良