もう100勝以上してるのに
今シーズンのナ・リーグ西地区はとてもハイレベルな戦いが繰り広げられています。今日は9月29日、レギュラーシーズンは残すところ5試合となりました。この時点で我がジャイアンツと2位のドジャースとのゲーム差はたった2となっています。そこはともかく、ジャイアンツとドジャースは両チームとも100勝以上しているという異例の成績です(ジャイアンツ103勝、ドジャース101勝)。中地区は地区優勝を決めたブリュワーズでさえ今の時点で94勝。東地区首位のブレーブスは84勝となっています。ジャイアンツの歴史上、まだ5試合を残して最も多い勝ち数(103勝)と並んでいます。最低もう一勝すれば球団の記録を塗り替えることになります。
普通は100勝すれば地区優勝は間違いなしと言われてきたことでしたが、今年のナ・リーグ西地区はその常識を覆し、プレーオフの今あるシステムに不満を抱えるファンも増えてきている状況です。ジャイアンツとドジャースどちらかが優勝して、優勝しなかった方がワイルドカードでのプレーオフに出られることが既に確定しています。今年までのルールでは、リーグで一番成績の良いチームがワイルドカード(2チームでの1試合のプレーオフを行う)と対戦することになっています。普段であればワイルドカードのチームは地区優勝した3チームより成績が劣るのですが、今年はジャイアンツもドジャースもどの地区の首位のチームより成績が良いため、プレーオフ一回戦で同地区のジャイアンツとドジャースが対戦する可能性が高くなってきています。リーグで最も成績の良い同地区のチームがプレーオフ1回戦で対戦するのはおかしいのではないのかという不満の声を多々聞きます。
このルールはおそらく来年から変わるでしょう。でも今年はこの決められたルールに従うしかありません。ジャイアンツはどうにか残り5試合を負けなしで乗り切ってリーグ優勝を決められれば最高の結果となります。もしドジャースに優勝を渡してしまえば、ワイルドカード決定戦は現在17連勝中のカージナルスとなってしまいます。どうにか1日でも早く優勝を決めたいところです。
サンフランシスコより
植松泰良