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最後の最後で

レギュラーシーズン残り2試合となり、最後の3試合のシリーズでサンディエゴに来ています。水曜日にシーズン最終戦である162試合目が終わったら今年は早くもオフシーズンとなります。シーズン中は連勝をして調子が上がってきたと期待した瞬間に同じ数、またはそれ以上連敗して調子がチームとして上り調子の波に乗り切れたことはありませんでしたが、最後の2週間になって驚くほど調子が上がってきています。残り8試合となった時、残り試合ジャイアンツが全勝、上の2チーム(ブリュワーズ、フィリーズ)が1勝7敗であれば、今年から一枠増えたワイルドカードの最後の枠に入ってプレーオフ進出の可能性があるといった状況でしたが、残り5試合を残した試合で惜しくも敗れ、その時点でプレーオフの可能性がなくなり、事実上残り4試合は消化試合として戦わなければならない状況になりました。しかし最後の2週間の追い上げは今シーズン全く見られなかった連勝の波に完全に乗り切った形となり、来年につながる大きな収穫となっていると思います。

 

プレーオフに行けるチーム、そしてプレーオフに出られる可能性を持って戦っているチームは最後の最後まで緊迫した精神状態で戦うことができます。メジャーリーグという野球での世界最高の舞台で選手たちは戦っているわけですが、やっていて一番辛いのは、9月に入ってプレーオフ進出の可能性が早く消滅し、長い間消化試合として毎日戦わなければならないことだと思います。どのチームもそれはどうしても避けたいことで、どうにか1試合でも勝ちがつながる試合を最後までするために戦っています。消化試合になってしまったとしても、チームとしては次のシーズンにつながる戦いをする。選手個人としては、出来るだけ良い成績を出し、できるだけ良い契約更新をできるように戦うという、真剣勝負は全く変わりません。しかし消化試合というのはそれでもいつものようにモチベーション100%で戦うことはとても難しいのは事実です。ジャイアンツはもっと早く消化試合が来てしまうことが世間では予想されていましたが、最後の最後まで粘り、本当に小さな可能性でしたがプレーオフ進出の可能性を残り5試合まで引き伸ばすことができて、来シーズンにつながるような良いシーズンの終わり方ができているのではないかと思います。

 

残り2試合、コーチとしても少しでも成長できるよう、一分一秒を大切に戦っていこうと思っています。

 

 

 

 

カリフォルニア州サンディエゴより

 

 

植松泰良

 

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