オフシーズン

盛大なパレードも終わり、メジャーリーグは完全にオフシーズンに入りました。パレード終了後にバスで球場に戻り、解散となりました。サンフランシスコのシビックセンターの大広場で開かれたセレモニーでステージにチーム全体で上がったのが今年最後のチーム全体の集合でした。球場に帰ってからは各自解散なので、全員に会えないままオフシーズンに入るのがここでは普通です。次に皆に会えるのは来年2月のキャンプの時になります。オフシーズンで選手達の動きもあるので、同じメンバー全員で集合するのは不可能に近いです。寂しいですがこれがメジャーリーグの厳しい世界です。

日本プロ野球では今頃秋季キャンプが行われているのではないかと思いますが、メジャーリーグには秋季キャンプはありません。若手でチームから指示のあった選手数人はアリゾナで行われている、アリゾナフォールリーグや南米で行われているウィンターリーグに参加して経験を積みますが、ベテランの選手たちのほとんどは地元に戻って家族との時間を楽しみます。各チームから各選手専用に作成されたオフシーズンのトレーニングマニュアルなどが配られ、各自トレーニングに励み、春のキャンプ入りに間に合うように調整します。各自でパーソナルトレーナーをつけてトレーニングをしている選手も多々います。

メジャーの春のキャンプは日本プロ野球に比べ短く、初日から100%の力を出せるように準備しておかなければなりません。特に野手組はキャンプ入り後数日でオープン戦が始まるので調整は本当に大変だと思います。オープン戦で結果を残さなければマイナーに落とされてしまう若手は本当に必死です。

私は11月29日の日本で行われるチャリティーマッチに出場するために毎日練習を重ねています。日本にいらっしゃる方は是非船橋市公園球場にお越し下さい。

サンフランシスコより、

植松泰良