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フィジカル

日本ではかなり注目されているU18の野球ワールドカップは今開催中ですが、日本戦の録画を何度か見ました。やはり日本のトップレベルの高校球児。技術練習を相当積んできたことは明らかにわかります。ピッチャーのコントロール、変化球のキレ、素晴らしいと思います。

 

ただ身体が小さいというのが一番の印象です。高校生レベルではアメリカチームと戦ってもほぼ同等なレベルで戦えていると思いますが、明らかに技術の練習の多さで日本は戦えている状態なのではないかと思います。アメリカチームの選手達も大半の選手達がドラフトされマイナーリーグ、メジャーリーグへと進んでいくと思います。彼らは今まで以上に毎日技術練習を積み重ね、フィジカル面でもしっかりと最大のパフフォーマンスが引き出せる身体を作っていきます。

 

技術的には絶対に負けていない日本人のプロ野球選手ですが、やはりメジャーリーグの選手と長期決戦で戦えば明らかな差が出てきてしまうと思います。イメージ的には体の小さい高校生チームと体のできたプロの選手が1シーズンを通して戦うといった感じでしょうか。短期決戦であればエースピッチャーをぶつけ、投手戦に勝てればメジャーリーグのチームに勝つこともあると思います。しかし長期で戦うとしたら明らかな結果になってしまうのではないかと思います。

 

日本に帰国した時などにテレビでよく見かけますが、高校生が毎日長い練習をして、身体を作るためにとおにぎりを練習の間に食べる。ある高校のチームは味噌汁を飲むようです。1日で米を5合食べる球児もいるようですね。長い、そしてきつい練習を毎日何時間もこなす球児達にはエネルギー源となる米(糖質)は必要です。しかし身体は一向に大きくなりません。技術練習、トレーニングをして筋肉の筋繊維を傷つける。それを修復するのに必要なのはタンパク質(プロテイン)です。傷つけた筋肉をタンパク質を分解したものを修理材料として修復すると、筋肉はトレーニング前より強くなるのです。これを超回復といいます。タンパク質なしの食事では筋肉は削ぎ取られていってしまいます。

 

練習量の多いのは日本の野球の特徴であり。それが日本野球の強さになっているのは間違いないと思います。しかしメジャーリーグで活躍できる選手をもっともっと日本から出していくには高校野球の時期からしっかりとしたトレーニングと栄養でパフォーマンスを最大限に引き出せる身体を作っていかなければならないと思います。

 

U18日本代表チーム、どうにか今度こそはアメリカを破って優勝してほしいと思います。

 

 

 

コロラド州デンバーより

 

 

植松泰良

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