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メジャーで活躍できる日本人選手

今オフも海外FAの権利を得た日本人選手たちが海を渡ってメジャーリーグに挑戦するというニュースを見かけます。サンフランシスコジャイアンツで左の中継ぎ投手として活躍された村上雅則さんが日本人メジャーリーガーのパイオニアとして活躍され、その後は野茂投手をきっかけの多くの日本人選手がメジャーリーグに挑み活躍されてきました。メジャーリーグに挑戦するということは、もちろん日本でも充分な実績を残し、トップクラスの実力を持った選手なのは確実です。しかしその中でも環境を変えて活躍できる選手と活躍できない選手がいます。私がメジャーに上げてもらった2008年からメジャーリーグに挑戦する日本人選手を見てきましたが、私から見た、メジャーで活躍できる選手とそうでない選手の違いを今回は話そうと思います。

 

上でも述べた通り、メジャーに挑戦する選手は日本でもトップクラスの実力を持った選手ですし、プロのスカウトが認めるすごい選手だというのは言うまでもありません。日本で出していた実力をそのままメジャーの試合でも出せれば活躍は間違いないのですが、なかなかそうはいきません。先日、友人の、元メジャーリーガーで、読売巨人軍、東北楽天でも活躍したボウカーとの会話で、実力を持った選手たちがなぜ環境を変えると活躍できなくなってしまうのかという疑問に2人で意見を言い合いましたが、共通して出てきたのが、野球の技術ではなく、人間性だということです。

 

メジャーで活躍して鳴り物入りでNPB移籍しても活躍できない選手も、日本のスター選手としてメジャーに挑戦し失敗してしまった選手にも共通していえることは、その国の文化や言葉に意欲を持って順応しようとしていないということです。自分が育ってきた文化から離れ、全く違う文化、言語を持つ国で成功するには、その国の様々な習慣や文化を受け入れることが特に大切になってくると思います。グラウンド上だけではなく、クラブハウス内でも他の選手と仲良く会話ができたり、チームに溶け込めるような選手が、環境を変えても活躍されたのを見てきました。

 

歳をとればとるほど今まで慣れしたしんできた文化や習慣以外のことに対応するのは難しくなっていきます。変えることは本当にストレスなことですし、簡単なことではありません。しかしそこを変えていかない限り外国で成功することはあり得ないと思います。今オフにメジャー移籍する選手は文化への対応も一流なことを願っています。

 

 

 

サンフランシスコより

 

 

植松泰良

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