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夏の甲子園を観て

数ヶ月前から自宅のテレビで日本の番組がライブで観られるようになったので、ホームでのナイトゲームを終えて帰宅すると、ちょうどその日の甲子園の第3試合が行われています。野球にあまり興味のない妻には申し訳ないですが、2人で一杯飲みながら試合を観ています。観ていて思うことは、高校野球のレベルは確実に上がっているということです。昔よりフィジカルも鍛えている選手が多いと思うので、しっかりと体ができている選手が多いというのも印象的です。

 

特にバッティングは目に見えてみんなしっかりバットが振れていると思います。昔の2番バッターや、下位打線は小さく構えてちょこちょこ当てにいっている打撃が印象的でしたが、今の高校生は1番から9番バッターまでしっかり振ってくるという、観ていても気持ちの良い打撃をしていますね。将来メジャーリーグでも活躍していける選手が多く出てくるのではないかと期待しています。

 

同時にまだまだだなと思う面は、特に内野の守備です。これは昔の考えが全く抜けきっていない様な気がします。とにかくまだ効率が悪いです。前にボテボテの打球が来ても、それを捕ってから一度ステップしてから投げる。ショートが三遊間の深いゴロを無理に正面に入って右足を滑らせて投げる。ボテボテのゴロを捕りにいって、そのままの体勢でジャンプしながら投げたり、ショートが三遊間の深いゴロを余裕を持って逆シングルで捕ってそのまましっかり体重移動をして投げるという「基本練習」が当たり前になっていないからだと思います。ジャンピングスローでミスしたら怒られる、逆シングルでミスしたら正面に入って捕らないからだと怒鳴られる。どう考えてもそれは日本の古い野球の考えで、それを変えていかなければいつになってもメジャーリーグで活躍していける内野手は出てこないのではないかと思います。

 

昔は「応用」だと思われていた技術も他の国では「基本」として行われていることが沢山ある様な気がします。しかし高校野球のレベルは確実に上がっています。

 

 

 

サンフランシスコより

 

植松泰良

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