打者が有利な球場
一昨日の夜、サンディエゴ、コロラドの遠征から帰ってきました。6連戦でしたが、2シリーズ共に最初の2試合を落とし、2勝4敗で帰ってきました。昨日はオフ。オフでも球場に行って半日働いてきました。
しかしコロラドはよくホームランが出ます。ジャイアンツの12得点のほとんどはホームランが絡んでいました。コロラドでホームランがよく出るのは偶然ではないのです。
昨日知ったのですが、コロラドロッキーズの本拠地、Coors Fieldができた1995年から、1試合の両チームの合わせた得点が20点以上の試合がたしか129試合で、2位の球場が89試合なので断トツで多いのです。何故かといえば、コロラド州デンバーにあるCoors Fieldは「打者が有利な球場」だからです。両翼約106メートル、センターは126メートルあります。標高約1600メートルにあるこの球場は、高地のために空気抵抗が少なく、乾燥している事でボールが他の球場の約10パーセント伸びると言われているみたいです。乾燥しているボールはよく飛ぶので、この球場で使われている公認球は、加湿されているらしいです。
バッティング練習で外野を守っていると、他の球場では普通の外野フライだと思う打球がフェンスを越えていくのです。
もう一つ他と違うと思う事があります。それは、回転をつけて変化させる球種(カーブ、スライダー)は、変化が少なくなり、回転の少ない変化球(チェンジアップ、スプリット、フォークボール)の変化が大きいのです。低気圧の影響だと思いますが、この球場で投げるピッチャーはそれも考えて投げなければならないのです。
空気が薄いため、少し階段を上がっただけで息が切れたりするので、ピッチャーは本当に大変だと思います。
さて、今日はホームに帰って来ての初戦の交流戦、インディアンズ戦でしたが、快勝しました。明日はデーゲームなのでそろそろ就寝です。
サンフランシスコより、
植松泰良