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相手の気持ちを考える(野球も私生活も)

野球を教えていて何を一番伝えたいか。相手の気持ちを考えてプレーすることです。チームプレーで一番大切なことはチームメイトの気持ちを考えてプレーし、対戦相手をリスペクトすることです。ダブルプレーの時、どんなボールを相手のどこに投げれば次のプレーをしやすいか。どんなフォームで投げれば捕る方はボールが見やすいか。どこに投げれば捕る方が相手のランナーに交錯せずにアウトに出来るか。相手の選手の気持ちも考えてプレーしなければ、今日本で話題になっているフットボールの違反タックルのようなプレーも出てきます。自分があのようなタックルをされたら自分の体はどうなってしまうのか、どういう気持ちになるか、そこが分かっていればあんなプレーは起きません。試合中は相手と戦っているわけですから感情的になったり、相手を憎く思うことだってあるでしょう。わざと相手を傷つけるたくなるくらい興奮する気持ちになるかもしれませんが、そこにスポーツマンシップというスポーツに一番大切なものがあるわけです。そんなに大切なことを教えられない指導者が沢山いるということは事実です。プレーする前に分かっていなければならないことを教えずにプレーさせるからあんなことが起こってしまうのです。

 

スポーツは勝ち負けが大切ではないという言う人も沢山いますが、選手たちは何のためにスポーツをしているか? 勝つことを目的にプレーしています。勝つこと以外の何ものでも無いと思います。勝つためにどういう練習をしなければならないか、相手のバッターを抑えるためにどういう作戦を立てるか。そういうプロセスを踏んで、選手としても、人間としても成長していきます。その勝つためのプロセスもスポーツマンシップに則って進めていくわけです。味方の気持ちを考え、相手をリスペクトする。リスペクトなしで勝つための作戦は立てられませんし、練習もすべきでは無いと思います。リスペクト出来ない選手はプレーすべきでない。それを教えられない指導者は教える資格はありません。

 

メジャーリーグで長年活躍しているは成功者たちだと思います。ではその成功者たちに自分のことしか考えられない自分勝手な人間がいると思いますか?相手の気持ちを考えずに成功できている選手はいるでしょうか?いません。

 

相手の気持ちを考えて発言する、行動する。私自身にも言い聞かせています。スポーツでもスポーツ以外でも何より大切なことなのではないでしょうか。

 

 

 

コロラド州デンバーより

 

 

植松泰良

 

 

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