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私の一番苦手なこと

約1ヶ月前に36歳になり最近よく考えることは自分の弱点です。得意なことは今まで伸ばすことが出来ていましたが、弱いところはそのまま残っているとふと考えはじめたことから始りました。子供の頃からの夢であった野球選手になれなかったのは以ての外、大学で野球をやる実力がなかったのは高校でもレギュラーになれなかったからです。確かに体が細く、非力でスピードもない選手だったので当たり前です。しかし36歳になって自分自身が野球をやってみて、ゴルフボールを力強く飛ばそうとしてみて気がついたことは、私には「冷静に待つ」ということが出来ていなかったからです。

 

思い立ったらすぐに行動に移してきたことで今の仕事をもらえるきっかけになったのは確実です。行動力なしに今自身が働いている世界には来ることが出来なかったでしょう。欲しいと思ったらすぐにでも取りに行く方法を考え、早速行動に移す。早とちりして失敗することも沢山ありましたが、失敗しても恥ずかしくも何ともありませんでした。しかし気持ちが前に行きすぎて自分の技術がついていかないという問題が自分の成長を止めてきていたのだと今頃気がつきはじめました。夢が叶ったことは行動力が功を奏しましたが、たまたま早とちりが大きなミスを起こすことがなかった。ただ運が良かっただけです。

 

野球のバッティングでも、ピッチングでも、キャッチングでも一番大事なのは「待つこと」です。とにかく前に前にと、気持ちも焦り、とにかく前で全てを捌く。今参加しているアメリカの大人の野球リーグでプレーしていると、どれだけ自分が今まで「待つこと=失敗」と思い込んでいたかがわかります。冷静になり頭で考え、一歩遅れたくらいのタイミングで自分の持っているものを全て出すような動きをすることが一番大切なのだと気がつきました。焦ると体が気持ちより前に行ってしまう。それでは自分の技術を全て発揮することは困難になります。「待つこと=成功」だと考え方を変えようとしている今日この頃です。

 

この問題により、野球やゴルフのスポーツの技術に関することだけではなく、私生活の中でもとにかく「冷静に待つ」ということが苦手だといくことに気づきました。欲しいものが出来たら冷静に一歩下がって考えることが出来ずに直ぐに手に入れにいってしまう。手に入れてから冷静になって後悔する。何だかまとまりのない話になってしまいましたがとにかく「冷静に待つ」ことの大切さを実感したことで、これからは長所を伸ばすのだけではなく、短所や弱点を克服していこうと思います。冷静に待ってしっかりと頭で考えそれを体で表現できるようになれば良い指導者にもなれるのではないかと思っています。

 

 

 

サンフランシスコより

 

 

植松泰良

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