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8歳の子供にキャッチャーレッスン

オフシーズンに入り、日米野球、オールネーションズのチャリティーマッチを終えて、キャッチャーの個人レッスンを中心にオフシーズンを過ごしています。バーリンゲーム市にあるFuture Pro Baseball Centerで一対一の個人レッスンを中心に行っています。月に1、2回はキャッチャーズクリニックを行い、キャッチャーというポジションに少しでも興味を持ってもらえるようにしています。個人レッスンでは、8歳から16歳のキャッチャーとしての技術を磨きたい野球、ソフトボールの少年少女を教えています。レベルは様々で、まだキャッチャーとしての技術をほとんど知らない子から、将来はメジャーリーグで活躍できる素質を持っている子もいて様々です。

 

キャッチャーの技術とは、子供から大人まで本当に基本が大事で、練習も基本練習がほとんどです。メジャーリーグで活躍するキャッチャーが普段行なっている同じ練習を8歳の子供もやるわけです。しかしこの「基本技術」を一から教えてもらっている子供達は驚くほど少なく、レベルの高い選手でも独特の悪いクセが付いてしまっている場合も多いです。でも子供は直せばすぐに良くなるので上達を見ていて本当に楽しいです。

 

生徒の中で8歳の野球のキャッチャーの男の子がいます。彼はまだキャッチボールもまだままならない状態なので、キャッチャーの技術もほとんど知りません。しかしキャッチャーとして上手くなりたいという意欲は常に伺うことができます。何も知らない状態なので、少し教えれば正しい形で出来るようになりますし、吸収が驚くほど早いです。特にキャッチングは悪いクセがすぐに付いてしまうので、この頃からしっかりと基本を教わっていれば、将来高いレベルで野球をすることになっても対応していける土台ができてくると思います。

 

まずは基本という土台を作ることを目的にレッスンをしています。この土台を作るには、簡単なことをしっかりとした形で反復練習し覚えさせることが大切です。例えば最初から早いボールでワンバウンドのブロッキングをやったところで、ボールを怖がって崩れた形でボールを止めるようになってしまいます。なので最初は野球のボールではなく、テニスボールや柔らかいゴムのボールなどで恐怖感を全く感じさせないように型にしていきます。本物の硬式野球ボールを使い始めてからも、絶対に怖がらない緩いボールでしっかりとしたフォームを身に付けられるまでは速いボールでは練習させないという形をとっています。

 

メジャーリーグのキャッチャーと日本のプロ野球のキャッチャーのワンバウンドの止め方の違いに注目して下さい。私が上で言っている基本が大切だという意味がお分かり頂けると思います。大切なのは基本技術です。

 

 

 

サンフランシスコより

 

 

植松泰良

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