上手い内野手
ミルウォーキーでの3連戦の最終日の試合前であるが今日は全体練習がないので何人かのピッチャーとキャッチボールをした後、ブルワーズの内野ノックが行われていたのでダグアウトから見ていた。ブルワーズの2塁手、ジェネット選手、3塁手のヒル選手の動きを見ていて第2回WBCの日本代表チームに3日間帯同させてもらった時のことをふと思い出した。
ジャイアンツのベンチコーチ(日本ではヘッドコーチ)が日本代表チームの高城コーチ(現阪神コーチ)に質問しに行った時のことだ。メジャーリーグの名内野手を次々と育て上げてきたベンチコーチのウォータスであるが、日本の野球の考えを聞いてみたかったらしく高城コーチに、「上手い内野手に共通して言えることは何か?」と聞いた。高城コーチは即座にこう答えた。「上手い内野手は早いうちにノッカーにグローブの捕球面を大きく開いて見せてくる。」
私自身は内野手を経験した事はほとんどないが、これは本当だと確信する事が出来た。ダブルプレーを取りに行く時もグローブの捕球面を大きく開き、トスする相手にもボールが見えやすくしている。捕球面を大きく開いて捕球を待っている事で、イレギュラーバウンドにもしっかりと対応する事が出来る。エラーの多い内野手ほどグラブを開くのが遅いし、捕球面を見せる事なく捕球しているようなイメージがある。
キャッチャーも投げるピッチャーにミットの芯をしっかりと見せて構えるのは自分自身のキャッチングにも良い影響を与えるだけでなく、ピッチャーにしっかりとした大きな的を与えてあげる事にもなる。
今日は朝から色々学べてラッキーである。
ウィスコンシン州ミルウォーキーより、
植松泰良