メジャーリーグのクラブハウス

アメリカの野球にはプロでもアマチュアでもクラブハウスというものがあります。クラブハウスというのは日本の学生野球でいう部室です。メジャーリーグのクラブハウスには、ロッカールーム、シャワールーム、食事をするカフェテリア、選手がリラックスできるラウンジ、相手の分析や自分のプレーを観られるビデオルーム、トレーニングをするウェイトルーム、治療をするアスレチックトレーニングルームなど、様々な部屋が設けられています。

選手、コーチ、私たちスタッフには一つずつロッカーがあり、手ぶらで球場に入れば必要なものはロッカーに全てロッカーに揃っているといった感じです。ユニフォーム、アンダーウェアの洗濯は全てクラブハウスでやってくれて、洗濯が終われば綺麗にロッカーに掛けられています。遠征の時には必要なものを遠征用のバッグに詰めれば、遠征先の球場のクラブハウス内のロッカーに綺麗に整頓されています。

遠征先の球場にはビジターチーム用のクラブハウスもホームチームのスタッフによって運営されているので、遠征先の試合前、試合後の食事なども全てクラブハウスで済ます事が出来ます。メジャーリーグが好きな人にはよく食事の事を聞かれますが、シーズン中の食事はほとんどクラブハウスで済ませています。

サンフランシスコの私たちのホームチームのクラブハウスは年々質が上がり、特に食事はかなり充実しています。今度はシェフや食事について書きたいと思います。メジャーリーグのチームの中でも食事に関してはおそらく一番なのではないかと言われるくらいの素晴らしいクオリティのものを作ってくれます。専属シェフの紹介は次回を楽しみにしていて下さい。

素晴らしいクラブハウスがあるお陰で、グラウンド以外でも充実した時間を過ごす事が出来ています。日本のプロ野球もこのシステムを取り入れてみてはどうでしょうか。

ペンシルベニア州ピッツバーグより

植松泰良