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野球はメンタル?

よくメジャーリーガーとマイナーリーガーの違いを聞かれますが、前にも書いたことがあると思いますが、両者とも野球の技術的に驚くほどの違いはありません。何も知らずにマイナーリーグの選手のピッチングやバッティング練習を見て、その選手がメジャーでも活躍している選手だと言われたら恐らくそう信じると思います。メジャーリーグとマイナーリーグの選手の技術の違いが大きく見えないのであれば、メジャーリーグに上がってもずっとメジャーで活躍していける選手とそうでない選手の違いはもっと小さいのは確かです。「メジャーリーグでずっと活躍できる選手とできない選手の違い」という質問を数年前に、左のサイドスロー中継ぎ投手として3回のワールドシリーズ優勝に大きく貢献したロペス選手に投げかけました。「技術に違いはほとんどない。自分の球のスピードや変化球の質は他の選手に比べて良いとは言えない。メジャーに上がってきて最初活躍してもいつかは打たれる。打たれて自信をなくした後にどうやって這い上がってきてまた自分の力を発揮できるかが両者の違い。メジャーで長く活躍している選手たちは打たれても次の日に何もなかったかのように一晩で気分を切り替え自信を取り戻せる。」

 

ジャイアンツのウエイトルームの壁には、球場の住所にもなっている殿堂入り選手、ウィリー・メイズさんの名言がいくつも書かれていますが、その中でも私の頭に常に残っているのが、

 

“It isn’t hard to be good from time to time in sports. What is tough, is being good everyday(スポーツで時に活躍することは難しいことではない。大変なのは毎日活躍することだ。)” — Willie Mays

 

ロペス選手の言う通りだと思います。どれだけすごい選手でも調子を落とすことがある。でもその調子の波をどう小さくするか。野球は「失敗のスポーツ」(3割打者が優秀なスポーツ)ですが、そこでどれだけ失敗を少なくできるか。持っている力をどれだけ発揮できるか。毎日変わる体の状態の中で、どれだけ安定したパフォーマンスがシーズンを通してできるか。ここまで言えば明らかですが、野球はメンタルが大きく関わるスポーツです。メジャーリーグで活躍する選手はレギュラーシーズン162試合を通して成績を残します。失敗をして落ち込んでも、どれだけ自信を落とさずに次の機会に力を発揮できるかが一番重要だといっても過言ではないと思います。

 

「自信」を持ってプレーするメンタルを鍛えていくことが野球にとって一番大切なのではないかと思います。調子が悪い時、気分がのらない時、マウンドや打席に立ってどうしても自信がない時、そんな時にどう上手く気分を切り替えていけるか、自信を取り戻せるかという方法も野球の技術の大きな一部だと思います。それを鍛えてあげられる専門的なコーチがいたら、野球全体のレベルが上がっていくのではないかと思います。

 

 

 

 

サンフランシスコより

 

 

植松泰良

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