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オープン戦始まる

2月最後の日に今年もオープン戦が始まりました。日本のオープン戦とは違い、メジャーリーグではキャンプ地を本拠地として、アリゾナキャンプのチーム同士でホーム、アウェイ方式で試合が行われます。フロリダでキャンプを行なっているチームはその中で試合を行います。アリゾナでの春のキャンプ中のオープン戦のリーグの名前は「Cuctus League(サボテンリーグ」、フロリダは「Grape Fruit League(グレープフルーツリーグ」となっており、それぞれの州の象徴となるものをリーグの名前としています。一応リーグ内で勝敗も加算され、順位なども出る仕組みになっています。メジャーリーグの公式戦では引き分けはなく、必ず勝敗がつきますが、キャンプ中のオープン戦では9回で同点で終わることもあれば、同点の場合は10回までやって終わることもあります。それぞれのチームの残りのピッチャーの数などで9回で終わるか10回までやるかなどを決めることになっています。

 

しかし今年のオープン戦は、初めの2週間の間は基本的に7回制で試合が行われることになりました。理由は明らかなのですが、これもコロナウイルスの影響です。オープン戦では誰が何回に投げるかなどの予定は試合前から全て立てられているのが普通です。例えば、先発ピッチャーが1回、その後も8人で8イニングを投げるという計画が立てられます。しかし一人一人に球数制限があるので、その球数で回を投げ切ることができない場合は、ほとんどの場合はマイナーリーグキャンプからのその日に選ばれた助っ人ピッチャーたちがリリーフし、その回を投げ切ります。しかし今年のキャンプは残念ながら、まだマイナーリーグキャンプは行われておらず、今いる人数で試合を行わなければならないので、それが大きな理由となり7回制となっているのだと思います。制限された球数を回の途中で投げ切ってしまった場合は、今年のキャンプに限ってその時点で回を終えることができるルールになっています。なので残念ながら試合を観に来てくれているお客さんには少々物足りない試合になってしまっているかもしれません。

 

去年のシーズンは無観客での試合でしたが、今年はキャンプから少しずつですがお客さんを入れて試合ができるようになっています。世の中の状況がもっと良くなり、例年通りの賑やかなオープン戦が出来る日を楽しみに頑張っていこうと思います。

 

 

 

アリゾナ州スコッツデールより

 

 

植松泰良

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