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メジャーリーグの春季キャンプ

本日2月23日から我がジャイアンツは春季キャンプの全体練習が始まりました。アメリカでは春季キャンプのことを「スプリングトレーニング」と呼びます。18日からバッテリー組だけのキャンプが始まり、本日23日から野手陣も加わりようやく全体練習が始まったわけです。日本のプロ野球チームの春季キャンプはどこのチームも2月1日キャンプインですが、メジャーはチームによってキャンプインの日が違います。ジャイアンツは毎年メジャー全体でも始まりが早いと思います。選手たちが4月初めの開幕に向けて調整していくこのスプリングトレーニングですが、若い選手たちにとっては開幕メジャーを目指して毎日戦っていくわけです。

 

過去に日本でプレーしたことのある選手に日本の春季キャンプのことを聞くと、とにかく毎日練習が長いということでした。ただ、3日、4日に一度休みがあるということです。しかしメジャーのキャンプは始まりが遅いというのはありますが、キャンプ中の休みは1日だけです。ただ全体練習自体は午前10時から始まって、12時頃には終わります。3月初旬からは毎日オープン戦が入ってきます。午前中は練習し、昼の休憩を挟んで午後オープン戦を行います。

 

全体練習では、ポジションごとに分かれて守備練習を行い、バントプレーや投内連携をしたのちにバッティング練習に入ります。選手はグループに分かれてそれぞれのステーションで連携プレーや守備練習を行いますが、一つ一つの練習時間は短いので、選手たちの集中力は途切れることはないと思います。日本の野球で育ってきた私には、時に練習が短すぎるのではないかと思うこともありますが、レギュラーシーズン162試合を戦っていく選手たちの身体のことを考えればあれくらいで丁度良いのかなとも思います。

 

ピッチャーは18日のキャンプインから、試合が始まる3月2日までは一日置きにブルペンに入って最長12分の投球練習を行います。日本のように100球、200球の投げ込みは絶対に許されません。オープン戦が始まっても投げる日を初めからしっかりと指定されて、投げ過ぎることのないようにしっかりと計画されています。

 

メジャーの選手のオンオフの切替えの上手さは丁度良い練習時間が要因なのではないかと思います。やる時はやる、やらない時はやらない。これはこれからの日本の野球のレベルアップに必要になってくるのではないでしょうか。

 

 
 
 

アリゾナ州スコッツデールより

 
 

植松泰良

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