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再びオフシーズンに

あと約1週間でアリゾナキャンプを終えてサンフランシスコに戻って3試合のオープン戦を行ったあとシーズン開幕を迎える予定でしたが、コロナウイルスの影響でキャンプが中断し、また「オフシーズン」になってしまいました。サンフランシスコのウイルスの感染者数の多さが原因で、アリゾナに残ってキャンプを続け、サンフランシスコに帰らず直接LAに飛んでシーズンの開幕を迎えるのが最悪の状況だと思っていましたが、状況はびっくりするほど変わってしまいました。キャンプ続行は無理なのはもちろんのことですが、選手、スタッフも全員がオフシーズンのようにそれぞれの自宅に帰って行きました。今ではキャンプ地アリゾナに自宅がある選手でさえも球団の施設を使うことが許されず、自宅待機命令が出ている州に住んでいる選手たちはトレーニングをすることすらにも苦労しています。

 

私も無事に家族のいる自宅のあるカリフォルニアに戻りました。キャンプ中に球団から支給されているレンタカーをそのまま使うことが許されたので、2日かけて運転してアリゾナから帰ってきました。オフシーズンの生活に戻ってしまったことが何か不思議な感じです。

 

開幕は最低でも1ヶ月遅れることになりましたが、いつまた再びキャンプが再開されるかの目処がたっていませんのでもっと遅れる可能性が高いです。もう一度休みに入ってしまった選手がシーズンに入っていくコンディションを整えるためには最低でも1ヶ月のキャンプが必要という意見がメディアでも見られました。まだまだ感染者数が日々増加しているこの状況では野球は二の次で、まずは自分と家族の命を守るのが最優先だという世間の考え方は正しいと思うので仕方がありません。

 

コーチを含めたスタッフ陣は毎週何度かそれぞれの自宅からビデオ電話を使ってミーティングを行なっています。練習場、ジムにも行けない選手たちへの調整方法をみんなでアイディアを出し合って考えたり、シーズン開幕の予定が立ったあと、どのように選手のコンディションを上げていくかなど、球団のあらゆるスタッフが意見を出し合って準備しています。

 

とにかく1日でも早くコロナウイルスが収まり、人々の生活も元通りになり、試合数は少なるかもしれませんが無事にシーズンが始められることを願っています。

 

 

 

サンフランシスコより

 

 

植松泰良

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