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初めての経験の連続

2020年は初めての経験ばかりです。過去12年間いさせてもらっているメジャーリーグの世界ですが、今シーズンほど変わった出来事が起こったシーズンは他にありませんでした。コロナウイルスの影響で3月中にアリゾナでのキャンプが中止になり、カリフォルニアの家に帰り、いつシーズンが始まるか分からない状態で普段はずっと一緒にはいられない妻と娘とずっと一緒の時間を約3ヶ月間過ごしました。キャンプがアリゾナではなく、本拠地のサンフランシスコで約3週間行われ、8月下旬に始まったシーズンは162試合ではなく、60試合のみ。対戦相手も、ナショナルリーグ西地区とアメリカンリーグの西地区のチームのみ。こんなに中西部や東海岸に行かないことは初めてです。

数日前、サンディエゴでの4連戦の2試合目の試合前、先発ピッチャーがブルペンで投球をもう少しで終えようとしている時でした。前日のコロナウイルスのテストの結果で、チームに1人感染者がいるということで突然試合中しが決定し、その夜からホテルにすぐに全員戻され、部屋から外に出ることまで禁止され1日半過ごしました。結局、感染した人はその後何度テストを受けても陰性ということで、次の日からまた試合開始。最終日ダブルヘッダーを行ったので、4連戦のうち3試合は消化することができました。残り1試合は、シーズン最後にまたサンディエゴがサンフランシスコに来るので、そのうちの1日をダブルヘッダーにすることが決定し一段落しました。

翌日はオフで移動日でした。シアトルに移動しました。2連戦のシアトル滞在の予定でした。1銭目(ナイトゲーム)の今日、いつもの様に朝自分の部屋でトレーニングを終え、シャワーを浴び、コンピューターで仕事を終え、球場に向かうバスに乗る約1時間前にチームから全員にメールが。「山火事のため、空気のコンディションが悪いため試合中止。今夜サンフランシスコに戻って、明日、明後日(オフの予定でした)シアトルと試合続行。」山火事のため空気汚染で試合が中止になったのは13年目で初、そして遠征が途中で中止され移動するのも初めてでした。

随分前から始まった山火事による空気汚染。遠征前にはサンフランシスコで生まれて初めての景色を見ました。午前中なのに空気汚染で真っ暗。太陽が反射したオレンジ色の、「地獄」を思わせる空。2020年、どうなってしまうのでしょうか?初めてだらけの経験で驚く毎日です。。

 

 

 

シアトルからサンフランシスコに帰る飛行機より

 

 

植松泰良

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