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原点に戻れる遠征先

今シーズンで一番長かった11日間の遠征から戻ってきました。デンバー、アトランタ、セントルイスの旅でした。主力選手の大きな怪我もあり、チーム状況は最高調というわけではありませんが、選手がより良い環境の中でプレーできるように自分自身精一杯の努力をしていこうと思います。

 

ところで今回の遠征の最終地セントルイスでしたが、ここに戻ってくると自分の原点に戻れるような気がします。大学はセントルイスから車で約2時間の距離にある南イリノイ大学カーボンデール校に通いました。カージナルスが大学から一番近い距離にあるメジャーリーグのチームだったという事と、田口壮選手が所属していたということもあり、週末は安いチケットを見つけて何度も友達と試合を観戦しに行きました。球場に入ってフィールドを見た時のワクワク感、今でもはっきりと覚えています。いつかここで働きたいとずっと思っていた大学時代でした。

 

今回の遠征中に一度、トレーニングも兼ねて観客席をランニングしました。スタンドから見える景色を見て、今自分の置かれている環境にまた感謝の気持ちでいっぱいになりました。普段はこのフィールドに立つことが当たり前になってきた今日この頃ですが、外から自分のいる環境を見渡すのもたまには大切なんだと思いました。

 

試合前には大学の頃に本当にお世話になった、アスレチックトレーナーの先輩さやかさんにも久し振りにお会いする事も出来ましたし、亡くなってしまった大学の監督の娘さんにも挨拶することが出来ました。素晴らしい人たちに出会うことが出来、今、昔からの夢であったメジャーリーグのフィールドに立てている事に本当に感謝です。これからもこの気持ちを忘れず一生懸命努力していこうと思えたセントルイス遠征でした。

 
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サンフランシスコより

 
 

植松泰良

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