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自らプレー

近年はオフシーズンには今住んでいる地域の、日本でいう「草野球」のチームでプレーしています。毎週土曜日の約10試合の秋リーグですが、楽しくプレーしています。ここシリコンバレーにある、社会人用の野球リーグで、アメリカなのでもちろん硬式ボールで試合が行われ、このリーグは木星バットでの試合です。レベルの高いチームは140キロを超えたボールを投げてくるピッチャーもいますし、柵越えホームランも良く出ます。毎年オフシーズンになり、自分の「シーズン」開幕を迎え、子供の頃に戻ったように楽しく野球をやれていることに感謝しなければならないと日々思います。

 

仕事でメジャーリーガーの投げる球を毎日捕り、投げ、目と肩はしっかりと出来ているのですが、やはりバッティングは全くしていないので毎年苦戦します。今シーズンはホームベース付近から外野手に深いフライを打つノックをほぼ毎日していたのでイメージトレーニングは出来ていたのですが、いざ140キロの速球の投手と打者として対戦すると手も足も出ません。キャッチャーとしては160キロの球を毎日受けているのでそこまで速く見えないのですが、バッターボックスから140キロをのボールを見ると、キャッチャー目線の160キロより速く感じます。週1回試合の準備としてバッティングセンターに打ちに行くのですが、やはりマシーンのボールと人間の投げるボールは違いますし、何よりタイミングを取るのとボールを見分けることに苦戦しています。こうやって苦戦していると、メジャーリーグのバッターたちは本当に凄いし、自分がメジャーリーガーのなれなかった理由が良くわかるような気がします。

 

何を目指してプレーしているわけでもないのに結果を出そうと練習する。上手くなりたい。お金をもらってプレーしているわけでもないのに(払ってプレーしている)緊張しながらバッターボックスに入る。これは一生変わることのないものなのかとつくづく思います。そしてこれもスポーツの面白さなのかと思います。土曜日グラウンドに向かう時の興奮感は子供の頃に戻ったような気分になります。この興奮感がスポーツが上手くなる1番の秘訣なのではないかと思います。

 

 

 

 

サンフランシスコより

 

 

植松泰良

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