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日本とアメリカの意識の違い

前回のブログ、記事をお読みになられ、祝福のメッセージを下さった方々、本当にありがとうございました。フェイスブックやインスタグラムでの返信がまだまだ出来ていない状態ですが、少しずつさせて頂きます。申し訳ございません。

 

さて、アリゾナ入りも数日以内に迫ってきたわけですが、それと同時にその前にレッスンを受けたいと来てくれる子供達もたくさんいて、お陰様で忙しくしております。アメリカ人の子供達の野球に対する考え、そして意識の日本の子供達との違いをみることができます。

 

まず大きな違いとは目指すところの違いと、それに向かっての取り組みです。日本の子供達はまず甲子園を目指します。中学生であれば、甲子園に行ける高校に入るために、年に数回しかないトーナメント方式の大会で何とか結果を残そうと努力します。負けたら終わりというプレッシャーの中で、無理をさせてまで勝ちにこだわる指導者も自然と多くなる環境です。高校に入ったら尚更です。怪我をしていても無理してプレーをしなければならない環境であるのは間違いないでしょう。

 

それに比べアメリカでは甲子園のような盛り上がりをする野球はメジャーリーグに上がるまでありませんし、「カレッジワールドシリーズ」という大学生のアメリカ一位を決める大会がありますが、ここを甲子園のように憧れる子供達はあまり見たことがありません。たとえそこが最も憧れる舞台だとしても、大学生は2月から5月の初めまでの毎週4試合のリーグ戦形式を行いますのでトーナメント方式のシーズンを送りますし、夏にはサマーリーグと言ってまた違うリーグでプレーすることもできます。たくさんチャンスを掴む機会があります。

 

何が言いたいかといえば、トーナメント方式だけの野球は子供達の身体に負担がかかり過ぎますし、それによって怪我をし、プロに行ける選手達を潰してしまったり、プロに入ってからの寿命にも影響を与えているような気がします。勝たなければいけないということでプレーできる選手の数も少なくなるでしょう。明らかにチャンスが少な過ぎます。ちょっと教えればすぐに上手くなってプロにいけるような才能を持っている選手がいますし、彼らの活躍できるチャンスを与えられる環境をいつか作っていきたいと思っています。

 

もっともっと才能のある子供達を開花させてあげられる環境を作らなければなりません。リーグ戦方式に変えていかなければいけません。伝統ある高校野球を変えることは大変かと思いますし、増して高野連という頑固な団体を変えるのは難しい状況です。プロアマ規定も馬鹿らしい。彼らが変わらないのであれば、甲子園よりもっと価値のある、もっと先を見据えた団体を作っていかなければなりません。日本野球のレベルアップのためにも一緒に変えていきませんか?

 

 

 

サンフランシスコより

 

 

植松泰良

 

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