来シーズンもジャイアンツで
2025年のシーズンは期待を下回り、終わってみれば81勝81敗の5分。その責任を取る形で監督がシーズン終了した次の日に解雇され、3塁ベースコーチ、ベンチコーチ(日本ではヘッドコーチ)もが解任されました。他のコーチも解任されるという憶測もメディアでは流れておりましたが、流石にここまでガラッと変わるとは予想もしていませんでした。勝負が全ての世界では当たり前と言われることですが、やはり現場にいると簡単に受け入れられる事実ではありません。2年間毎試合戦ってきた仲間との別れは本当に寂しいものです。新しい監督が決まり、多くのコーチたちは解雇される形になり、結局、前のコーチングスタッフから残れることになったのは私を入れて三人だけです。とにかく勝たなければ残れないこの世界の中で、負ければクビが飛ぶのがこのメジャーリーグという世界なのだと改めて実感しました。
私にとって来シーズンからの新監督は4人目となります。コーチとして特に何も特別目立った能力を持っているわけでもない私が、このような状況で来年も1年間ジャイアンツのコーチとして残れることになったのは、本当に周りの人たちのお陰だと思っています。来年も1年間、今シーズンまでと同じく、クウォリティコントロールコーチとしてチームに残して頂けることになったのは本当に運が良いとしか言いようがありません。感謝の一言です。来シーズンは常に感謝の気持ちを持ち続けて1年間戦っていこうと思います。
まだまだ自分の目指しているところに辿り着くには長い長い道のりです。並大抵の努力では届くことなく終わってしまうほど厳しいことだと思っています。このオフには叶えることはできませんでしたが、一年でも早くそこに辿り着けるよう一生懸命努力していこうと思っています。まだまだ努力不足だと思いますし、まだまだ勉強が必要です。これからも努力し続けます。まずは夢の舞台に立てるまで。
サンフランシスコより
植松泰良

