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お互いへのリスペクト

36歳にもなってはずかしいですが、人間関係で一番大切なのは「お互いへのリスペクト」だということを確信しました。自分のことを馬鹿にしたり、奴隷のように扱う先輩や友達のことを尊敬できないですよね?自分が尊敬する人は自分のことも尊敬してくれているような気がします。アメリカで生活していて本当に感心するのがお互いへのリスペクトです。日本は年功序列の社会ですが、アメリカでは歳なんて関係ありません。プロ野球チームの監督やコーチたちは選手たちを常にリスペクトし、上から目線でものを言ったりすることは絶対にありません。リトルリーグの指導者の方も一緒です。子供たちを常にリスペクトし指導しています。怒鳴り散らしたり、暴力なんてもっての外です。指導者がどなって怒らないのに選手たちが規律を守り、指導者に耳を傾けるのは何故でしょうか?お互いにリスペクトがあるからです。

 

選手が言うことを聞かないから怒鳴って怒る。言うことを聞かないのはその選手が悪いのではなく、その指導者の選手に対する日頃からのリスペクトが足りないからです。怒鳴って怒っても聞かないから今度は暴力を振る。選手がその指導者に対するリスペクトはゼロになりますね。チームのミーティング中に名指しで誰かを責めたりすることなんて絶対にありません。どんなに選手を奮い立たせたいからといって新聞記者に選手に対する名指しで負のコメントなんてしません。本当に選手に何かを伝えたければ、その選手に恥をかかせないように、誰もいないところでしっかりと1対1で話し合いをします。

 

子育てに関しても同じことが言えると思います。子供を躾けるにあたって、そこにも親と子供のお互いのリスペクトがあってこそ成り立つものだと思います。ただ常に怒っている、怒鳴って上からものを言う親、そういう親の子供は反抗的で言うことを聞かないのではないかと思います。どんなに小さい子供でも、1人の人間として、大人と同じようにリスペクトを持って話をしなければならないと思っています。

 

日本のプロ野球の監督が試合中にベンチから「ばかやろう!」って選手を怒っているのをテレビのニュースで見て衝撃を受けました。歳が上だからといって上から人を見るなんてことは最低なことだと思います。歳が上だから偉いなんてことは絶対にあってはならないことだと思います。自分も今まで人たちにそうしてきてしまったことに気づいた最近、昔もことがすごく恥ずかしく思うようようになりました。人は皆自分が好きだから自分をよく見せるために人を馬鹿にして笑ったり、見下したりします。私の知っている限り、正直、メジャーリーグに上がってきて活躍し続ける選手にそんな人は1人も見たことがありません。世界中の人々が尊敬するような人はその世界中の人々のことをリスペクトしているからなのではないでしょうか?

 

 

 

アリゾナ州スコッツデールより

 

 

植松泰良

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