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クビになっていた!?

今朝、ジャイアンツのことを常に書いている有名なライターさんが自分について書いてくれた記事が出ました。アメリカの会員制のスポーツ関連の記事が読めるオンラインサイトです。その”The Athletic”というサイトで自分のことを書いてくれるなんて夢にも思っていませんでしたので本当にびっくりしています。記事には現監督や前監督のボウチー、前GMなどの多数の方々のコメントも書かれており感謝しかありません。私自身がどのように日本からアメリカに渡り、どうやって夢を現実化させたかという内容の記事なのでほとんどが自分の話した内容なのですが、一つだけコメントの中で知らなかったことがあり、今朝読んでみて初めて知ったことがありました。

 

2008年にメジャーに上げていただいたのですが、その年もシーズン終わりには「クビリスト」に自分も名前が載っていたということです。監督が了承すれば2008年のオフには解雇になっておりました。記事には前監督が当時のGMに直接伝えたエピソードが紹介されていました。「ブライアン(GM)、私(監督)がクビになっても、コーチがクビになっても試合は続くだろう。しかしタイラがいなくなったら試合は続けられないだろう。タイラはチームのために何でもやり、チームに欠かせない存在だ。」監督はクビを支持したGMにこう言って、2009年以降もジャイアンツに残ることができたのです。

 

自分がそこまで言っていただける価値があったとは1ミリ足りとも思っていません。ただ自信を持って言えるのは、毎日一生懸命自分の出来る仕事をしていたということだけです。当時はトレーナーの中でも働かせて頂き、朝から晩まで雑用もこなしていました。人が見ていないような仕事も絶対に一生懸命丁寧にやると決めて必死にやっていたのが少しは評価されたのかもしれません。見ていないと思っていた、小さな雑用が監督の目に入っていたのかもしれません。どこで誰が見ているか本当にわからないものですね。努力は裏切らないという言葉は本当なようです。

 

あの時解雇されていたら3回の優勝も経験することができませんでしたし、コーチになることなどあり得ないことでした。本当に周りの人に支えられて生きているんだと改めて実感しました。日々の小さな積み重ねって本当に夢を叶えることに繋がっていくのかもしれませんね。

 

 

 

サンフランシスコより

 

 

植松泰良

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