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アメリカ野球研究会で講演

11月24日に慶応大学三田キャンパスにて、アメリカ野球研究会の皆様に講演させて頂きました。アメリカ野球研究会というのは40年前に発足したらしく、皆さん本当にメジャーリーグの野球の事について本当によく知っていらっしゃいます。日本出身の歴史上初のメジャーリーガーである、サンフランシスコジャイアンツの大先輩でいらっしゃる村上雅則さんもメンバーの一人として、わざわざ足を運んで下さいました。大先輩の前でメジャーリーグの野球について話すのは大変恐縮でしたが、少しでもメンバーの方々が楽しんで頂けたことを願います。

 

話をさせて頂いた内容は、基本的に私から見えるアメリカ、メジャーリーグの野球のことや、私自身のチームでの仕事内容などでした。今年もオフシーズンになり日本に帰国し、様々なレベルの日本の野球を見たり、話を聞いたりしますが、やはり健康管理や選手のコンディショニングの管理などはまだまだアメリカに劣っている感じがします。そのシステムなども簡単に説明させていただきました。

 

恐らく皆様が一番驚かれていたと思うのは、メジャーリーグの選手は派手に見えるのですが、実はしっかりとチームの決まりを守り、態度でも、身なりでも変に目立つことを避けているということだったと思います。メジャーリーグの選手の使う道具はチームカラー以外の色は使うことはほとんどありませんし、道具の派手さで目立つようなことはあまりありません。外見でカッコ良さを見せるというよりは、プレーでしっかり魅せてそれが本当のメジャーリーガーの格好の良さを作り出していると思います。しっかりとトレーニングをシーズン中でも続けている体があれば何を着ても格好良いですし、地味な色の道具も格好良く見えるのは彼らの素晴らしいプレーがあるからだと思います。

 

日本の子供達は、少年時代の私自身を含めですが、本当に恵まれていると思います。アメリカには少年用のグローブというものはありませんし、メジャーリーグの選手も日本のプロ野球選手のように、何から何まで自分仕様のカスタムオーダーの道具を使っているわけではありません。どんな道具を使っても素晴らしいプレーを魅せつけているメジャーリーガーに日本の子供達にはその道具ではなく、そのプレーに魅力を感じて野球の本当の楽しさを覚えて欲しいと思います。

 

今年も何度か野球教室や講演などをさせていただく予定ですが、そこでしっかりと野球の魅力を伝えていけたらと思っています。

 

写真はアメリカ野球研究会の皆様と講演の後の会食で撮らせて頂きました。

 

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植松泰良

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