1. HOME
  2. ブログ
  3. オフシーズン

オフシーズン

残念ながら10月のプレーオフを戦うことは出来なかったジャイアンツでしたので、去年より少し早くオフシーズンがやってきました。今シーズンの戦いは本当に厳しかったのでオフシーズンが来て少しホッとしている部分もあります。オフは基本的にリラックスしてトレーニングをして趣味であるゴルフをし、日本に帰って家族や友達に会うというのが例年のオフでしたが、今年はそこに新たなものが一つ加わりました。

 

自分自身も野球でプレーしたい、ということです。普段からユニフォームを着て野球界の世界一の舞台に立たせてもらって、世界最高峰のピッチャーの球を受け、バッターにバッティング練習で投げているわけですが、プレーするのとはまた違います。子供達に野球を教える機会が増えてきているので実際に自分もプレーしてプレーする側の気持ちもしっかりと理解してあげたい。そして何より小さい頃から大好きだった野球をもう一度したいという思いがあり、サンフランシスコベイエリアのリーグに参加することになりました。秋のリーグということで2ヶ月に渡って計8試合という毎週土曜日が試合の、日本で言えば草野球リーグですが、アメリカなのでもちろん硬式ボールを使ってプレーします。

 

長い間セカンド送球もしてきませんでしたし、それ以上にバッティング練習は高校野球ぶりなので、メジャーリーグのシーズンが終わった時から出来るだけ練習してきました。そして先週土曜日に試合に臨みました。やはり野球は難しいということと、本当に野球は楽しいということです。結果を出すために練習したい、試合が来るのが待ち遠しいという、少年野球時代に感じていた思いをまた感じることが出来たと思います。そしてこの感情を高校球児にもどうにか持ち続けて欲しいなと、プレーしながら思いました。野球は子供達が楽しむゲーム。楽しむためにあるのです。プロ野球選手たちはそれを仕事としてやり、子供達に夢を与えています。高校野球で、楽しんで野球をやっているのでは勝てないということはなんども聞きますが、それは間違っています。楽しんでこそ上手くなるし、それより何より楽しいから野球をやっているのです。その上で人間形成もできて来ると思いますし、チームワークも身につき、将来の仕事に役立っていくのだと思います。

 

毎日練習で大変な高校球児の皆さん、練習がキツくて野球を楽しんでいないかもしれません。でもどうにかして楽しみましょう。子供の頃の気持ちを思い出しましょう。

 

 

 

サンフランシスコより、

 

 

植松泰良

関連記事