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キャッチング

サンフランシスコに帰ってきました。今日のデーゲームの後、移動でした。セントルイスでは、一戦目が雨で中止になり、二日目にダブルヘッダーを行い二連敗。今日はようやく勝ちました。今日の勝ち方がジャイアンツらしい勝ち方なのではないかと思います。毎日キャッチボールをしていた、今回リリーフから先発投手になったゴーダン投手がしっかりと抑えてくれました。嬉しい勝利です。

 

さて、メジャーのブルペンで球を受けるのがこれで6年目ですが、キャッチングについて少し書いてみようと前から思っていました。

 

メジャーリーグの選手の投げる球はよく変化します。真っ直ぐに来るのは右ピッチャーでいえば、右バッターのアウトコースのストレートくらいでしょう。そのアウトコースのストレートでさえカットボールの様に変化して来る事も多々有ります。その動く球を出来るだけ多くミットの芯で捕ってあげたい。そう思ってメジャーで5年間、マイナーを合わせれば7年間やってきました。

 

ブルペンで、ピッチャーの背景に白い看板があったり、太陽の光が当たって光っているホームランポールがあるときはピッチャーの投げる球が本当に見づらいです。余計に変化している様にも見えます。どうにかその変化に対応してミスをしないように捕ろうとすると自然に体に力が入ります。体に力が入ると、よりまた変化して見えてしまうのです。さて、どうやってその変化に対応して、その球をミットの芯で捕れるようになるでしょう?

 

答えは凄く簡単で単純な事なのですが、とにかく体の力を抜いて構えて、最後の最後までしっかりと球を見る事です。見えづらくても、プレッシャーがかかっていても、とにかく体の力を抜きます。捕る時に息を吐きながらとっても良いと思います。日本の高校で野球をやっていたときは、とにかく前でボールを捕れと教わってきましたが、前でボールを捕ろうとすると捕る直前にボールが変化して上手く捕る事が出来ません。左の脇に何かを挟んでそれを落とさないように捕る練習をすると効果的かもしれません。

 

先程も言いましたが、不思議なもので体に力が入っているとボールが変化して見えるのです。なぜでしょうか?

 

自分にもはっきりとはわかりませんが、体に力が入ると目線のブレが大きくなるのではないかと思います。ちょっと体を動かすだけで、大きく目線がぶれてしまう気がします。大きな変化で怖くても、常に力を抜いて体の近くで捕ればしっかりと捕れるのです。特にフォークボールやナックルボールなどの不規則な変化の対応には大切な事です。キャッチャーをやっている人たちにちょっと試してほしいと思って書いてみました。

 

上手い人にはそんな心配は無用かと思いますが、自分はようやくその大切さに気づきました。

 

 

サンフランシスコより、

 

植松泰良

 

 

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