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タクシー運転手さんからの一言

マイアミ、ボルチモア、ニューヨークという3都市の長い遠征にやってきました。日曜日(5月26日)のサンフランシスコでのデーゲーム後マイアミに移動して着いたのは翌日午前4時でした。マイアミで1日オフをゆっくりと過ごし、マイアミでの第1戦を終えてまたホテルに帰ってきました。チームは不調が続き、チーム内でももちろん焦りが出てきている部分もあると思います。特に今シーズンはジェネラルマネージャーも変わり、監督も今シーズンいっぱいで引退を発表していることもあり、特にコーチを含めたスタッフは先のことを心配してストレスを抱えるのも無理もありません。私自身ももちろん心配なことは沢山あります。

私は遠征中、早めに球場入りしてクラブハウス内のジムでトレーニングをすることをルーティーンにしています。選手が来る前に終わらせなければならないのでかなり早い球場入りになります。特に今日は早特打があったのでいつもより早くホテルを出て、私ともう1人のブルペンキャッチャーであるブラントとウーバー(タクシー)で球場に向かいました。運転手さんは気さくな方で、約30分の乗車中色々な話をしてくれました。スロベニア出身の大きな会社の元社長さんだと言っていました。出張で来ているビジネスマンを良く乗せるらしく、彼らの話をしてくれました。

「ビジネスマンは出張出来ているうちが花だね。家族と会えないとか、移動が大変だとか色々と愚痴を聞くけど、彼らの就いている仕事に就くために日々努力し、空きを待っている人は数え切れないほどいるんだよ。今自分の置かれている状況に感謝しないとね。」

わかってはいるつもりでしたが心に突き刺さりました。そして今の自分の置かれている状況を振り返り、感謝の気持ちがうまれました。仕事中は自分の思い通りにいかなくてイライラすることもありますし、上手くいかないことがあり、自分がどれだけ素晴らしい環境にいさせてもらっているかを忘れがちな時もあります。しかしこの仕事を最初にもらった時の気持ちを大切にしていこうと思います。

チームの調子はなかなか上がりませんが、自分の出来る限りのことを日々精一杯やっていきたいと思います。自分の好きなことを仕事としてもたせてもらって本当に幸せです。

フロリダ州マイアミより

植松泰良

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