ボウチー監督ありがとう

今シーズン残すところ5試合となりましたが、私がメジャーに上げてもらってからずっとお世話になってきたボウチー監督の引退も近づいてきました。春のキャンプのチーム全体練習の1日目のミーティングで今期限りの引退をチームに伝えました。ワールドシリーズを3回も優勝した偉大なる監督で、将来野球殿堂入り確実とも言われています。メジャーリーグの監督として、パドレスで1995年から2006年まで、ジャイアンツでは2007年から現在まで計24年間チームを指揮してきました。そして先週のボストン遠征中にはメジャーの監督として2000勝を挙げました。

今シーズンは遠征の各都市で試合前にボウチー監督の引退を祝うセレモニーを全チームが開き、ボウチー監督に各球団からプレゼントが渡されました。メジャーリーグの監督としての最後の遠征だった先週のボストン、アトランタ遠征の帰りの飛行機ではチーム全員が「ボウチー監督ありがとう！」というTシャツを着て、頭の大きさが有名なボウチー監督と同じサイズ（64.5センチ）の記念キャップをかぶって監督の引退を祝いながらのサンフランシスコまでのフライトでした。最後の最後までチームから、そしてファンから愛される監督なんだということを再確認しました。

ボウチー監督は選手だけではなくスタッフ全員にもしっかりと気を配ってくれるような人柄で、恐れ多いですが12年間本当に仲良くさせてもらいました。監督室の前を通ればいつも「Hey Taira!」と声をかけてくれたり、食事に連れて行ってくれたり、一緒に飲みに行ったりと、本当に多くの思い出があります。遠征中の試合後には監督に頼まれて私が監督のレンタカーの運転手になって色々な野球の話を聞かせてもらったことも沢山あります。全てがこれから自分自身の財産になってくるんだと思います。

24年間のメジャーの監督としての素晴らしいキャリア本当におめでとうございます！残り5試合ですが出来るだけ大きく監督に勝ちを挙げてもらいたいと思いながら働いていきます。

サンフランシスコより

植松泰良