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今年もコロラドに

サンディエゴでの3連戦を終え、試合後にコロラド州デンバーにやってきました。コロラドは何度来ても違う星に来た気分がします。飛行機は着陸も離陸もすごく揺れるし、空気は乾燥しているし、少し走っただけで息が切れます。気の変わりやすい人間のように、天候もびっくりするほどに一瞬にして変わります。ジャイアンツの所属するナショナルリーグ西地区の5チームにコロラドロッキーズも含まれますが、この5都市で雨を心配しなければならないのはコロラドだけです。今回も初日から雨模様で、昼に球場に行って、自分のトレーニングを終えて、パソコンで仕事をしているときに中止が発表され、今日(5月4日)ダブルヘッダーを行いました。今年のダブルヘッダーは昨年と同様、コロナ禍の特別ルールで7回を2試合となっています。9回2試合となると1日が相当長く感じるのですが、7回2試合だと結構すぐ終わってしまう感じがします。

 

いつ来てもコロラドでの試合はシーソーゲームになり、多くの試合はアメフトの試合のような高得点の試合になります。1試合目は初回に10点を先制したのですが、4点を取った時点である選手が、「コロラドでの4対0は他の都市だったら1対0と同様だ。」と言っていました。その言葉に私は100%賛成で、コロラドでの4点は他の球場では1点取るようなものなのです。ここでの試合は本当に良く点数が入ります。理由は前に説明したのですが、標高1600メートル近くにある球場で試合をすると、びっくりするほど球が飛ぶし、ピッチャーの投げる変化球はびっくりするほど曲がりません。普段だったら外野フライだと思うような打球が特大ホームランになってしまいます。ピッチャーはいつも通りの変化球は投げられないし、シュート系のボールを投げると逆に曲がっていったりしてしまうのです。ブルペンでピッチャーの球を受けていれば、捕ったときやたら重く感じますし、ミットの音まで違う音がします。宇宙には行ったことはありませんが、まるで宇宙で野球をやっているのではないかと毎回思わせられます。

 

今日のダブルヘッダーの2試合目は9回2アウトまで勝っていたのですが、最後はロッキーズにサヨナラ逆転ホームランを打たれ負けてしまいました。このような急展開の試合もコロラドならではです。悔しい試合でしたが、また明日気を取り直して、シリーズ勝ち越しをしてサンフランシスコに帰れればと思います。

 

 

 

コロラド州デンバーより

 

 

植松泰良

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