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シーズンが始まり、また違ったリズムの生活が始まりました。春にキャンプはほぼ毎日が朝5時起きで朝トレーニングをしてから仕事に入り、午後に試合をして夜は9時にはベッドに入る、本当に規則正しい生活をしていました。キャンプを終え、サンフランシスコに戻り、2日間の練習を経てシーズンに突入しました。初めの開幕3連戦は全てデーゲームで、キャンプ中と同じリズムで入っていけたのですが、4試合目からはナイトゲームになり、これからナイトゲームとデーゲームが混ざってくるので、シーズン中特有の不規則な生活に戻りました。もうそこは慣れたもんなんですが、今年から新しい役職に昇格させていただき、自分の前に大きな壁が立ちはだかっている気分がする毎日を過ごしています。

 

プロの選手としての実績が全くない自分がコーチとして一人前にやっていくには並大抵の努力では駄目だと実感しています。メジャーリーグの選手、コーチは皆リスペクトがあり、直接的に自分の力不足を感じさせるような態度や発言はもちろんありませんが、周りのコーチたちのレベルの高さに再び驚かされています。私には努力がまだまだ足りませんし、この高い壁を乗り越えるには、今与えられている仕事を完璧にこなすは当たり前で、その上にしっかりと吸収できることを常に吸収し続ける頭の柔らかさ、そして失敗を恐れない姿勢が何より大切だと思っています。ミスチルの歌の歌詞で、「高ければ高い壁の方が登った時気持ちいもんな。まだ限界なんて認めちゃいないさ」とありますが、これが私のスローガンです。プライドなんて元からありませんが、心の中にある少しかもしれない全てのプライドを捨ててもう一度1から野球を学んでいきます。

 

まずはここにいさせてもらえる感謝の気持ちを忘れず、謙虚に当たり前のことを当たり前に、そして自分の責任を毎日しっかりと果たしていくことが私がチームにとって出来ることだと思っています。選手の気持ちを一番に、チームの一つでも多くの勝利のために気合を入れ直して努力していこうと思います。妻の由美、いつも相談に乗ってくれてありがとう。本当に助かっています。

 

 

 

サンフランシスコより

 

植松泰良

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