毎年この時期

ワールドシリーズも終わり、メジャーリーグは完全にオフシーズンに入りました。毎年この時期は来年の契約を更新する時期です。大多数のスタッフは毎年単年契約なので、この時期に契約書にサインして2月のキャンプに備えます。オランダ代表の試合があったため2週間日本に帰っていましたが、色々な方に来年の契約のことを心配して下さりました。「この時期は毎年不安だねぇ」と言ってくれる方もいました。

ジャイアンツ(マイナーも含め)で今年で11シーズン目となりましたが、毎年のことなので実は私自身心配もしていませんし、不安になりこともほとんどありません。チームの事情で仕事がなくなり時が来る時があるかもしれませんが、この世界、それはいつ起こってもおかしく無いことなのです。

ジャイアンツの左専門のバッティングピッチャー、リプレイ担当を務めるチャッド・チョップは選手たちにも慕われる相談役です。彼の前向きでプラス思考な所をいつも見習いたいと思っています。彼に言われたことは、「自分がコントロール出来ることは一生懸命努力する。でも自分がコントロール出来ないことは悩んでも考えても何もならない。自分もできる限りのことを一生懸命やる。」ということでした。契約のことは自分にはコントロールがききません。それはフロントの人チームに必要か判断して決めることだからです。自分に出来ることは、シーズン中、自分の仕事を精一杯手を抜かずにやるということです。それをしてクビになったとしても悔いは残らないと思います。

お陰様で、明日球場に届いている契約書にサインしに行きます。来年も自分の出来る精一杯の仕事をしてチームの優勝に貢献出来たらと思います。

ロサンゼルス国際空港より、

植松泰良