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いつも同じ人間で

ピッツバーグでの4連戦を2勝2敗で終えて、シンシナティにやってきて4連戦の真っ最中です。今のところ2試合終わって2勝しています。明日も明後日もまだここでの試合が残ってるので、ぜひ選手たちに頑張ってもらって4連勝してサンフランシスコに帰りたいところです。サンフランシスコに帰れば、宿敵ドジャースとの3連戦が待っています。良い形で帰れれば良いです。しかし次回のホームはたった3日だけで、そのあとまたアリゾナ、ロサンゼルスの遠征に出発します。5月は遠征ばかりでサンフランシスコにほとんどいない気がしますが頑張っていきます。

 

メジャーに来てから13年が経ちましたが、選手でもコーチでも、この野球界に長く携われている人の共通点を今回は考えてみたいと思います。選手でもスタッフと共通する部分があります。人間は誰しも毎日体調は違いますし、気分もいつも良い状態でキャンプから8ヶ月毎日過ごすのは不可能と言っても過言ではないと思います。仕事で嫌なことがある時もあるし、個人的に仕事以外での悩みがあることだってあります。ほとんど毎日、約8ヶ月間過ごすチームなので、何かしらの小さな問題は起きるのは普通です。シーズン162試合もやれば疲れがとれずに仕事に来なければならない日だってありますし、そんな状況で嫌なことがあればイライラだってします。だけど、メジャーリーグで長くプレーできている選手、そして長く携わっているスタッフに共通していえることは、「いつも同じ人間」であることです。もちろん気持ちの浮き沈みはありますし、チームの勝敗に左右されることだってありますが、それでも気分の波が大きすぎず、いつも冷静で安定した人間性を持った人たちなのではないかと思います。自分のことだけに集中するのではなく、視野を広げて、常に冷静に一緒に働く周りのメンバーにも気を配れる人間の多さに日々驚かされています。野球のレベルが高いだけではなく、人間レベルも高いところで働けていることは本当に運が良いと思います。

 

自分自身も常に安定した「いつも同じ人間」でいられるように日々努力を続けていきたいと思います。

 

 

 

オハイオ州シンシナティより

 

 

植松泰良

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