あともう少し!
左手の親指を骨折し、手術を受けてから6週間が過ぎました。5週間を過ぎたところで手術で4つに散った骨をくっ付ける為に入れた2本のピンを抜きに行きました。今は骨が完全に付くのを待ちつつ、病院内の専門の方のところにリハビリに通ったり、数日前からはキャッチボールも始めました。指以外のリハビリであればチームの理学療法士にリハビリをしていただけるのですが、指のリハビリはかなり特殊なものなので病院の手のリハビリ専門の方に診ていただいています。
キャッチャーをしていると親指の突き指が多く、私は常に合成ゴム製の親指プロテクターをキャッチャーミットの下に着けています。しかしこのプロテクター、親指の先っぽだけは露出していて、今回骨折してしまったのはこの露出している部分が来たボールとプロテクターの先っぽに挟まれて潰されてしまった可能性が高いということです。なので骨折した部分を守る為に、病院のリハビリセンターで今まで以上に長い、親指がすっぽりと全て入る親指プロテクターを作ってもらいました。そのお陰でこんなに早くキャッチボールを再開することが出来ました。
ずっと使っていなかった親指なので、リハビリをはじめた頃はテレビのリモコンのボタンを押すのも不可能でしたが、段々と筋肉に刺激も入れ、力もついて来ました。爪もだいぶ生えて来たので今の所順調に回復しています。キャッチボールも日に日に違和感がなくなってきましたし、速いボールも違和感なく捕れるようになってきました。今チームは遠征中ですが、私はサンフランシスコの球場に通い、リハビリ、トレーニング、そしてキャッチングなどを毎日行っています。数日後にはマシーンの球を捕る予定ですので、あと少しで待ちに待った復帰が出来ると思います。長いリハビリですが、この時にしか経験できないこと、学べないことをあと少ししっかり自分のものにしてこれからに活かしていきたいと思います。
サンフランシスコより
植松泰良