きっかけとタイミング
久々の東海岸への1週間の遠征を終え、ホームであるサンフランシスコに帰ってきました。遠征では3勝3敗と、マイアミでの悪かった始まりを巻き返し、フィラデルフィアではシリーズを勝ち越しホームに戻ってくることができました。アウェイでは1勝2敗と負け越したマイアミ・マーリンズにホームでは4試合中3勝と勢いをつけて昨日からのコロラド・ロッキーズとの3連戦の真っ最中です。昨日は12対0と大勝しましたが、今日の2戦目はミスも多く、延長戦で負けてしまいました。明日の3連戦最終戦にどうにか勝ち、同地区のライバルであるサンディエゴに乗り込んでパドレスとの3連戦に臨めれば良いです。
さて、野球の試合でも、選手たちの調子でも、野球以外でもそうですが、何事もきっかけとタイミングというのは本当に大事なのだと最近思っています。選手がスランプで苦しんでいる時、どれだけ練習をしてもなかなか調子が上がってこない。それでも一流の選手は冷静に自分自身を見つめ直し、今自分の出来ることに集中してコツコツと努力している姿を見かけます。どん詰まりのポテンヒットでも、一本出れば気分が変わり、それがきっかけでスランプを脱出する選手も今までに何人も見てきました。連敗続きのチームでも、誰かのホームラン一本からチーム全体の雰囲気が変わりチームの調子がそこから上がっていくことも何度も見てきました。個人的なことですが、小さな頃からの夢だったメジャーリーグのフィールドで働くということが叶い、3度もワールドチャンピオンとなったチームで働くことができたわけですが、次にどこに繋がっていくのか、そして次は自分は何を目指し、何を目標にやっていくのかということを実は何年も悩んできました。しかし、昨シーズンから監督が変わり、コーチ陣も3塁ベースコーチを除き全てが新しくなったわけですが、その新しいスタッフの一員として働かせてもらって、新たな経験をさせてもらい、きっかけができて、タイミングよく新しい仕事もブルペン捕手の仕事と合わせて昨シーズン途中からさせてもらっています。本当にある小さな出来事がきっかけで、本当にタイミングよく始まったタスクですが、今では将来の新たな夢を見つけることができて、毎日コツコツと努力しているつもりです。
きっかけとタイミングは本当に大事ですね。なかなかそれに巡り会うことができなくても、毎日今自分の出来ることに集中してやっていればいつかは巡り会えるものなのだと思います。次の目標が見えなくても、前が見えないのは辛いし苦しいですが、いつかはそれが見つかるのだと信じて努力し前進することがどれだけ大切なのかということを最近実感しています。少しでも光が見えたらその光を逃さず追いかけていく。何か自分がやっていて充実感を得られるものが見つかったときはチャンスだと思います。一度見つけたらあとは全力で進むだけ。光が見えたら絶対に待ってはいけない。掴みにいく。そこからいろんなチャンスが生まれてくると自分は信じています。
話が色々逸れましたが、明日からもチームの勝利のために一生懸命努力していこうとおもいます。
サンフランシスコより
植松泰良