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新しい役職で

キャンプが始まり試合も始まりました。今までは練習中は常にピッチャーと一緒にいて遠投をしたり、ブルペンを受けたりしていましたが、今年のキャンプではピッチャーとはなかなか顔を合わせて話をする機会がなかなか無いほど仕事内容が変わってきています。キャッチャーミットを手にすることさえほぼなくなってしまった程です。役職が変わったことを選手、スタッフにもしっかり覚えてもらえるように逆にキャッチャーミットをつけてフィールドに立つのはしばらくやめておこうという意図もあります。普通のグローブを持っていなかったので、キャンプが始まる前日にゴールドグラブ賞を何度も受賞しているクロフォード選手にグローブを一つ分けていただき、そのグローブを大切に使わせてもらっています。ゴールドグラブ賞を受賞した選手しかグローブにつけられない金色のローリングスのラベルが付いたグローブをもらえるなんて思っていなかったので、子供のように喜んで毎日グローブをつけてフィールドにたち、守備面では外野手のコーチの1人としてやらせていただいています。

 

キャンプ中限定ですが、試合中はベンチに入らせていただき、毎日コツコツと学んでいます。自分がしなければならないタスクもあるので、最初の試合は試合のスピードについていくので精一杯でしたが、今までの4試合で複数のタスクをこなせるようになってきました。ブルペンから見えないところもベンチのキャッチャーよりから見ることで色々なことが見えてきますし、色々なことを考えながらベンチの中でタスクをこなすことでコーチとして小さなステップですが毎日全身できていると思います。まだまだ自分の知識のなさや力のなさを感じること日常茶飯事ですが、失敗をたくさんしてそれを力にしていこうと思っています。

 

力がないことを自覚しているので、まだ手の届かないところに手を伸ばしたくなる焦りを感じることばかりですが、今自分が何をしなければならないのか、何をすることが選手たち、そしてチームにとってプラスになるのかを考えてやっていこうと思っています。一つ一つ仕事をしっかりと熟すこと、そしてしっかりと頭の上にアンテナを張って毎日成長していきます。一人前のメジャーリーグのコーチになれるよう努力していきます。

 

 

 

アリゾナ州スコッツデールより

 

 

植松泰良

 

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