早くもオフシーズン突入
60試合中の最後の60試合目までプレーオフに行けるか行けないかの状況で、残念ながら最終戦は1点差でパドレスに敗れプレーオフ進出を逃し、今シーズンが終了しオフシーズンに入りました。今年は特別ルールで、各リーグ8チームずつがプレーオフ行きのチケットを得られることになり、ジャイアンツは最後の最後まで最後の1枚のチケットを争い戦ってきました。最終戦前の状況では、ジャイアンツがパドレスに勝って、ミルウォーキーがセントルイスに負ければジャイアンツのプレーオフが決まるという状況で、ミルウォーキーが負けてくれたのにもかかわらず、最後は1点差で強豪サンディエゴに敗れました。パドレスとの最後の4連戦は、1日目がダブルヘッダーでしたが、1試合目を勝ち、その勢いで9回まで2点差で勝っていましたが、最後に逆転サヨナラホームラン(サンディエゴで中止になってしまった試合の代わりの試合なので、サンフランシスコで開催もサンディエゴをホームチームとしての試合なので、ジャイアンツは先行)を喫し、そこから流れが相手側に傾き、その後2連敗。本当に悔しい終わり方になってしまいました。
選手も悔しいですが、私たちコーチングスタッフも本当に悔しい最後となってしまいました。最後の最後まで諦めず戦ってくれた選手と、相手の分析、選手の指導を一生懸命やってきたコーチングスタッフも最後はショックを隠しきれない様子でした。私自身はフィールド上でのブルペンキャッチャーとしての仕事はもちろん、コンピューター上での仕事も最後まで諦めずにやってきたつもりです。少しでもチームの勝ちに貢献出来るよう、帰宅後もしっかりと努力してきたつもりですが、まだまだ足りなかったのかもしれません。今年から監督もコーチも新しくなったチームで、前からいる私が中にしっかりと入っていき、チームの一員として貢献していけるか春のキャンプから心配してきましたが、何とか最後の数週間、自分自身でも少しでもチームに貢献できたのではないかと思えるほど充実した日々を過ごすことが出来ました。今までにプロのチームの中では経験してこなかったことを経験させてもらい、60試合という短いシーズンでしたが、一生忘れられない内容の濃い1シーズンとなりました。
この様にシーズン終了後に思えるのは、今シーズンの新監督、キャプラー監督と、監督に選出した新しいコーチ陣の素晴らしい人間性のお陰だと思っています。周りの支えなしではここまでの充実感を得られることは出来なかったので、本当に感謝しています。そしてここまでコーチングスタッフの一員として一緒に戦えたという経験もメジャーリーグでの13年間で初めてです。来年はもっともっとチームに貢献できるように、オフシーズンにしっかりと準備していこうと思っています。
先日の誕生日にはチームのみんなに声をかけてもらって、家族とは離れ離れの誕生日でしたが良い日を送ることが出来ました。
サンフランシスコより
植松泰良