ヒューストンに来ました
コロラド、ロサンゼルスでの試合を終えてヒューストンにやってきました。ヒューストンは今シーズンの遠征先で一番遠い距離にある都市です。60試合の今年のシーズンは、ナショナルリーグ西地区に属しているジャイアンツは、ナ・リーグ西地区の全チームと試合をするのと、アメリカンリーグ西地区のチームとも試合をします。ほとんどのチームが西海岸に近い地域なので乾燥していて過ごしやすい気候ですが、ここヒューストンだけは東海岸の気候で気温も高いですしかなり湿気があります。アストロズとの初戦だった昨日はドーム球場であるのにもかかわらず、フィールドに出て立っているだけで汗を大量にかいてしまいました。乾燥地域に普段住んでいると、蒸し暑い気候の地域に来ると気候に慣れるのに数日かかります。でも今年はそれがヒューストンだけなのでラッキーです。普段はこんなことないのですが。
試合中は厳しい決まりの中での試合になります。試合中ダグアウトに入れる人数が決められており、選手でもベンチスタートの選手たちはダグアウト近くの観客席で試合を観なければなりません。そしてプレーしていない選手、ダグアウトや観客席にいるコーチたちは皆マスク着用が義務付けられています。守備の時はアウトを取った後は内野手がボール回しをしますが、今シーズンはそれさえも禁止されています。同じボールを触る人数を少しでも減らそうという対策です。なので今まで以上に頻繁にボールが変えられます。ブルペンでももちろんマスク着用でソーシャルディスタンスをとって試合を観ています。キャッチボールをする前に手を消毒して終わった後にも消毒する決まりです。一度使ったボールは使用済みボールのボール入れに入れなければなりません。ウエイトルームでトレーニング機器を使った後は消毒の液体をかけて、1分待って、その後拭き取るという決まりまであります。試合後のシャワーは感染を避けるため、個人用にシャンプーやボディーソープが用意されています。
2度目のキャンプが始まる2日前にコロナウイルスのテストが始まり、1日おきにテストを受けさせられます。もう何回テストを受けたか覚えていないほど多くのテストを受けてきました。ありがたいことに、2日に1回のテストは全て唾液テストなので、鼻に綿棒を毎回入れられなくて良いのでよかったです。毎回遠征に出発する日は、結果が即日にわかる、綿棒を鼻に入れてグリグリするテストを受けなければならないので、その時は我慢しなければなりません。こんなに頻繁にテストを受けさせてもらえることには感謝しなければなりません。
今日アストロズに勝ってシリーズは1勝1敗です。明日のシリーズ最終戦に勝って気持ち良くサンフランシシウコに帰りたいです。
テキサス州ヒューストンより
植松泰良